高知県立高知西高等学校と高知県立高知南中学校・高等学校が統合され、3月1日に行われた令和4年度の卒業式でそれぞれ最後の卒業生が旅立ちました。統合後は高知国際中学校・高等学校となるので、あと少しで両校の学校名がなくなります。高知西高等学校は昭和32年に創立され、公立ながら吹奏楽部やサッカー部などの部活動や学業面で優秀な成績を残してきました。また高知南高等学校は昭和62年に開校、その後、平成14年から中学校を併設していました。当会の「よさこい手づくりホビー電車」や「イルミネーション電車」で中学・高校の生徒さんたちが協力をしてくれた学校でもありました。それぞれの学校からは著名な方々を始め、社会で活躍している卒業生を輩出しています。
現在の高知西高等学校の校舎は統合後の高知県立高知国際中学校・高等学校の校舎となり、3月1日までは同じ校舎で、高知国際中学校、高等学校の1年生、2年生と高知西高等学校の3年生が学んでいました。
最後の3年生が先日の3月1日に卒業し、正門にある高知西高等学校というプレート・案内板を見ることができるのもあとわずかの期間になりましたが、悲しいことに一足先に消えたものがあります。
それはバス停です。
かつては「西高校」という行先のバス便も数多く運行されていましたが、ここ数年は「鏡岩」行きの途中のバス停という存在でした。その鏡岩行きの路線が昨年秋に廃止され、「西高校」のバス停は学校より先に消えてしまいました。
3月6日・7日は高知県公立高校の入試です。高知西高等学校という名前はありませんが、建物はそのまま高知国際中学校・高等学校が使用します。それぞれの卒業生の皆様にとっては複雑な心境だと思いますが、高知西高等学校、高知南高等学校の思い出を大切にしてください。そして存在が忘れられているバス停もお忘れなく。
(文責・浜田光男 田村倫子)