ニチユという名前を聞いて、機関車メーカーと理解される方は、産業用鉄道に関してかなり知識が豊富な方だと思います。
現在のニチユは、世界的トップクラスの総合物流機器メーカーである三菱ロジスネクスト株式会社に社名を変更しています。
ニチユの機関車は、蓄電池・電気・内燃機関式と様々な産業用鉄道で活躍していました。
専用線の貨車入れ替え、鉱山鉄道、土木工事のトンネル工事など、写真を見れば、「見たことがある機関車」「こんな機関車があったのか」など、いろいろな感想が出てくると思います。
私も40年ほど前に、高知県でニチユ製の機関車を見たことがありますが、ニチユ製機関車のことを調査したくても、当時はネットや詳細な書籍もなく、名前程度しか理解していませんでした。
そんな中、イカロス出版から「ニチユ(日本輸送機)機関車図鑑」が出版されました。
著者は、専用線鉄道や保存鉄道の書籍出版や活動をされている岡本憲之さんです。
岡本さんは、高知県の魚梁瀬森林鉄道保存にも深く関わっており、酒井工作所製の機関車などは彼が橋渡しをしています。
また、高知の電車とまちを愛する会でイベント時に動かしている5インチ模型の一部部品も、岡本さんの会社から購入しています。
「ニチユ(日本輸送機)機関車図鑑」は、金額が4500円と少々高いですが、中身を見れば納得する内容になっています。
産業用鉄道に関心のある方は、ぜひ、ご購入をお薦めします。
有名書店には置かれていると思いますが、イカロス出版のwebでも購入できます。
http://secure.ikaros.jp/sales/list.php?srhm=0&tidx=17&Page=1&ID=4078
(写真資料提供・岡本憲之さん 文責・浜田光男)