とさでん交通の電動貨車が、花電車のような装飾を付けずに、すっぴんのまま運行されました。
今回の運行は、いっさい装飾を付けずに純粋なとさでん交通の電動貨車を撮影するためのもので、有料フォトランです。
(電鉄倶楽部代表の笠谷さん 掲載許可いただいています)
主催は、「電鉄倶楽部」さんで、全国からこの電車を撮影するために、大勢の方が高知に大集合しました。貸切専用でなかなか運行シーンが撮影できないノルウェー電車も、電動貨車のあとに本線を走行しました。
撮影者が写真を撮る目的のために電動貨車とノルウェー電車の運行費用を負担していることもあり、撮影ポイントでは徐行運行を行うなど、とさでん交通も配慮してくれました。
おかげで、全国から集まった皆さんは、「とさでん交通」に大満足でした。
最後に、今回の主役の車両について、軽く説明します。
一般的には、「貨1形」と呼ばれていますが、正式名称は1形1号です。
昭和27年に自社工場で製造された工事用電動貨車ですが、その種車は明治37年5月製で、ブリル21Eを履いています。
とさでん交通に現存する車両では、明治時代を証明する貴重なものとなっています。
詳細な内容は、RailMagazine 375号(2014-12)で、鉄道界の巨匠として有名な名取紀之さんが執筆されていますので、ご覧ください。
(文責・浜田光男)