高知大学人文社会科学会主催によるシンポジウム「魚梁瀬森林鉄道を通じた地域再考と地域振興」が、高知県安田町でが開催されました。
第1部では大学関係者から、日本の森林鉄道の展開や衰退、魚梁瀬営林署を中心とした国有林のこれまでの木材生産の状況等の基調講演が行われました。
魚梁瀬杉を運搬していた森林鉄道ですが、杉以外の材木もたくさん運搬していた話や、当時の仕事別の給料の話も報告されました。
第2部は、中芸地区森林鉄道遺産を保存活用する会の清岡博基さん、安田町ふるさと応援隊の中村茂生さんをはじめ、地元で熱心に研究されている方々から大変勉強になる実践報告がありました。
会場となった集落センターなかやまには、常設として森林鉄道の写真展やジオラマを展示、今後、ここを拠点にしていろいろな取り組みを行う構想もあるようです。当日のシンポジウムは会場に入りきれないほどの出席があり、関心の高さを証明していました。
(文責・浜田光男)